即時荷重インプラントとは?

即時負荷インプラントとは?

インプラント治療を行う際、従来、チタン製の土台を埋め込む時には、必要以上の負荷を掛けない事が、 チタンと骨を結合させる時に重要なことであるとされてきました。

物理的に考えると、負荷を掛けた方がより効率的に埋め込む事が出来そうなイメージがありますが、 骨の為にも必要以上には重荷を与えないのが良しとされてきた為です。 しかしながら、1988年にSzmukler-Moncler氏が発表した論文によると、 インプラントの動きが50~150ミクロン以内であれば、骨との結合の支障にはならないことが分かりました。

この論文は大変的を射ており、すぐにインプラント時の即時負荷を掛ける事に注目が集まりました。 場合によっては、インプラントの埋め込み直後にすぐに人工歯をセットした方が 良い結果が得られることも分かってきました。

これを実際に行ってみたのが、即時負荷インプラントなのです。即時負荷インプラントのメリットとしては、 手術後が完了次第、新しい歯を入れられる為、治療期間が短くて済むところにあります。

ただし、即時負荷インプラントは、誰でも行える訳ではなく、骨の形状や衛生状態、 歯ぎしりなどのクセが無いか、最初は堅い物を噛まない事を約束出来るかどうかなど、 条件が合えば行う事が出来ます。

即時負荷インプラントの手術による成功率は、1997年から2000年にかけて約97~99%の間で向上しています。 この様に、即時負荷インプラントを受けられる条件の方であれば、ほぼ成功する手術という事が分かります。